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2006年03月22日 (水) | 編集 |
この時期になるとエリのことを思い出す。俺が18の時半年ほど一緒に暮らした女だ。エリの話をこれまで何人かの親しくなった人にしたが誰も信じてはくれなかった。このブログを見てる人もどうせ信じてはくれないだろうけど今むしょうにエリとの思い出話をしたい気分だから書こう。
エリとはまだPHSが元気だったころ、携帯の出会い系で知り合った。背が高く髪の長い女だった。歳は27。

かなりの歳の差にもかかわらず俺とエリは意気投合しものすごいスピードで親しくなった。気付いたら同棲するようになっていた。よくあること話だが一つだけ普通のカップルと違うところがあった。

俺たちは普通のSEXでは快感を得られなかった。肉体的に傷つけ傷つけられる行為でないとダメだった。いわゆるSM趣味だ。

SMというと変なマスクにムチやローソクを想像する人が多いだろう。だがそんなのはSMじゃない。少なくとも俺たちは使ったことはない。

基本的に道具は使わない、使うときも日常で誰もが使うものを使った。ロウソクなんていまどき停電になったときくらいにしか使わないし、ムチはどこで手にいれるかも分からない。単純にSEXしながら素手で殴ったり蹴ったり首を絞めたり噛んだりするだけだ。

役割は俺がS、エリはMだった。俺は誰かに肉体的苦痛を与えることを望んでいた、そしてエリは苦痛を介してしか愛を感じなかったのだ。

そもそも自分たちがSMをやっているなんて考えてさえもいなかった。ただそうしたかったから俺はエリの首を絞めたし、エリはそれを望んだ。

世間は「M」について苦痛が好きな変わった人だと勘違いしている。そうではない。Mは苦痛が好きなわけではなく、苦しんでいないとなにをしたらいいか分からず不安なのだ。適切な例えではないかもしれないが、サラリーマンが定年退職したあと何をしたらいいか途方にくれるケースがあるがMの心理はそれに近い。

エリは裕福な家庭に産まれたが、両親から愛情を与えられなかった、だからエリはMになった。学者はそういうだろう。俺がSなのは俺が社会に適応できてないからその鬱憤を弱いものにぶつけている。学者はそういうだろう。

そうかもしれない。でも、どうでもいいことだ。

俺たちの関係を世間は受け入れてくれない。俺とエリが分かっていたのはそれだけだ。世間に対し罪悪感と優越感を感じながら、俺たちはエリのマンションで四六時中愛し合った。

こんな関係が長く続くはずはない。別れは突然きた。俺が家庭の事情で実家に帰らねばならなかったのだ。俺はそのことをギリギリまでエリに隠した。

引越し屋がくる日の朝俺はエリに「お別れだ」といい、彼女の部屋においてある荷物を片付けた。エリは無表情でそれをながめていた。

しかし突然、エリがとびかかってきた。これまでどんなに痛めつけても抵抗しなかったエリが、だ。俺は怒声を上げながらエリを引き剥がそうとした。しかしエリの力は想像以上につよくてはがれない。俺は恐怖と怒りで半狂乱になった。俺に大事な髪の毛をひっぱられながらも、エリは俺にしがみついて叫び続けた。

必死で轢きはがして俺は部屋を飛び出した。エリを見たのはそれが最後だ。今日のようなあまり天気のよくない春のことだ。

それから数日後、実家に戻って一段落したころエリからメールがきた。そこには「またあえるよね。電話番号とメールアドレスはそのままにしておきます。」と書かれていた。

俺はエリを愛していた。いや、今も愛している。だからすぐに電話をして会いにいくべきだったのだ。だが、俺はそうしなかった。そうすべきではないと思った。そうしたくなかった。そうしようという意志がなかった。どれもウソで、どれもホントウだ。


それから二年たって俺は成人し、エリは結婚した。

エリの旦那は俺がつけたアザだらけのエリの裸を見てどんな顔をしたのだろうか。



今もたまにエリにメールしたくなる衝動に襲われる。






この話をこれまで何人かの親しくなった人にしたが、誰も信じてはくれなかった。


















100パーセント作り話だから、当然だな。
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コメント
この記事へのコメント
作り話かyo!
実話かと思って ドキドキしたよw

2006/03/23(木) 19:39:03 | URL | 弥生 #-[ 編集]
長い('・c_・` )
2006/03/25(土) 01:07:04 | URL | 乞食の人 #X.Av9vec[ 編集]
>>ヤヨさん
練らずに書きなぐったから矛盾点がある・・・

>>乞食の人さん
予定ではこの10倍くらいあったんだけど途中で手が疲れたのでかなりはしょった。
2006/03/25(土) 12:48:29 | URL | ユーキ #-[ 編集]
素晴らしい文章力
やっぱり、ユーキさんは、
語彙が豊富ですね。
考える力もあります。

語彙が豊富なのは、ユーキさんが
本をたくさんよんでいるからだと
思います。

考える力が備わっているのは、
ユーキさんが、常に自問自答を
しているからだと思います。

ユーキさんは、
物書きに向いていると思います。

ユーキさんが、いままでの人生で、
もっともお金と時間をかけてきたものは
なんでしょうか?

もっともお金と時間をかけてきたものを
十分に生かした仕事が、
天職になるのではないかと、
最近は思っています。
2006/03/26(日) 01:00:45 | URL | 有 #-[ 編集]
>>有
ほめてくれるのは嬉しいんだけどそんなにほめられても何も出ないよ。もっともお金と時間をかけたものってなんだろうなあ、ちょっと浮かばない。
2006/03/26(日) 19:44:20 | URL | ユーキ #-[ 編集]
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